その小さな後ろ姿を、じっと見詰めて。 全てを抱えて、全ての上に立とうとする少女を………目で追って。 「―――………ハハッ……!」 姫君以外、終始無言だった者達の中で、ただ一人、イブだけが嬉しそうに笑顔を浮かべて。 小さな赤い花の背中を、親に甘える子供の様に追いかけていった。 それに続く様に、荒野にいた兵士全員が少しずつ…ゆっくりと………彼女の後に続き始めた。 一人、また一人。 また一人。 同じものを抱えて。 その先へ。 先へ。 小さな姫君は。 王は。 城へと姿を消した。