『………たとえ兵士であろうと……死を前に、潔さも何も関係無いのです。…誇りとは何か。それは人によって異なるものですが………キーツ様のおっしゃる様に兵士としての生き方自体が誇りであるとするならば…………………それを犠牲にして、どうされる。死が、貴方様の目指した生き方なのですか…』
―――………。
『………誇りのために死を選ぶのであれば、その様な誇りなど、捨ててしまわれよ。………分かって下さいませ、キーツ様』
―――………クライブ…。
『―――………キーツ様、何のために生きているのか……よくお考え下さい。………………我々は、戦士である前に……………………………ただの、人間なのです』
「………………………………………何故…」
………俺は、お前の教えを守っているのだろう。
―――突風が吹いた。
唾液に塗れた上下の歯をさらけ出し、イヨルゴスは、動いた。
耳障りな破壊音が、近付いてくる。
大地の悲鳴が聞こえてくる。
死へと誘う声が、聞こえてくる。
………………クライブ、お前は誇りのために………何を選んだんだ?
…捨ててしまったのか。
………俺は……。
―――…
―――…キーツ…!

