「………悪足掻きを………。………………………そんなになってでも…………俺を殺したいのか…?」
…この…異常な程の執念。
己の身など、どうなろうと関係無いのか…?
獲物を殺すまで、こいつは…死ぬ気は無いらしい。
「………お前には本当に……呆れてしまうな……!」
イヨルゴスはブルッと一度痙攣し、裂けた口を最大まで開いて……倒れ込む様に、キーツに向かって真直ぐ突っ込んで来た。
パラサイトが這う地面を削っていく。刺さっていた枝が、そのまま絡み、もしくはズブッと抜けていく。
黒い花びらが散った。
「………くっ…!」
この動きには慣れた。その速さも、勢いも、全て掴んだ。
最小限の動きで、キーツはヒラリと怪物を避けた。
脇を通り過ぎていく怪物を見送り、直ぐに距離をとるため大きく後退した。
………蔓や枝が群がる、生気の無い怪物の右腕の側まで下がり、再び奴の出方を伺った。
(………いけるかもしれない………こうやって時間を稼げば…剣も………)
額の汗を拭い、乱れた息を整える。
………吐く息は真っ白だ。始終、動き続けているためか……寒さを全く感じない。むしろ暑いくらいだ。
……極度の緊張故、でもあるのかもしれない。
正面で、むくりとイヨルゴスが片腕を支えにして起き上がった。
………そして相変わらず……奴の目はこちらを捉える。
………いい加減嫌気がさしてきた。
イヨルゴスはこちらにゆっくりと向き直った。
また真直ぐに突っ込んでくるのだろうか。
キーツは身構えながら、じっと怪物を睨み付けていた。
………その途端、だった。
…この…異常な程の執念。
己の身など、どうなろうと関係無いのか…?
獲物を殺すまで、こいつは…死ぬ気は無いらしい。
「………お前には本当に……呆れてしまうな……!」
イヨルゴスはブルッと一度痙攣し、裂けた口を最大まで開いて……倒れ込む様に、キーツに向かって真直ぐ突っ込んで来た。
パラサイトが這う地面を削っていく。刺さっていた枝が、そのまま絡み、もしくはズブッと抜けていく。
黒い花びらが散った。
「………くっ…!」
この動きには慣れた。その速さも、勢いも、全て掴んだ。
最小限の動きで、キーツはヒラリと怪物を避けた。
脇を通り過ぎていく怪物を見送り、直ぐに距離をとるため大きく後退した。
………蔓や枝が群がる、生気の無い怪物の右腕の側まで下がり、再び奴の出方を伺った。
(………いけるかもしれない………こうやって時間を稼げば…剣も………)
額の汗を拭い、乱れた息を整える。
………吐く息は真っ白だ。始終、動き続けているためか……寒さを全く感じない。むしろ暑いくらいだ。
……極度の緊張故、でもあるのかもしれない。
正面で、むくりとイヨルゴスが片腕を支えにして起き上がった。
………そして相変わらず……奴の目はこちらを捉える。
………いい加減嫌気がさしてきた。
イヨルゴスはこちらにゆっくりと向き直った。
また真直ぐに突っ込んでくるのだろうか。
キーツは身構えながら、じっと怪物を睨み付けていた。
………その途端、だった。

