敵の悲鳴は聞こえた。
さあ、待ちに待った舞台だ。待ちくたびれた舞台だ。立ちたかった舞台だ。
……願いが叶った。
……ああ……どうしてもにやけてしまう。
誰かこの狂いそうな歓喜を静めてくれ…。
「……第4部隊…分かっているな…?………剣と血飛沫を越えて……城壁内に入り込め。着いた者から“闇溶け”で思念伝達をする様に…」
背後に整列した三人は同時に敬礼をする。
「「「御意」」」
三人の顔を眺めながら、ふっと薄い笑みを浮かべる。
―――真面目にしろ、イブ。ダリルも面倒臭そうな顔をするな。……マリア……お前は少し位緊張感を持て。
トウェインは前に向き直り、深く息を吸った。
先に行ったトゥラが、影の分身を出してくれる。
………遊びに夢中になって忘れていなければいいが…。
控えていた第3部隊も、丘の向こうへ疾走していった。
トウェインは目を大きく見開いた。
「―――革命の………続きだ」

