返り血を全身に浴びた、灰色の軍服の集団。
獣と違わぬ双眸は冷たく光る。
闇を絡み付かせながら、一斉に串刺しになっている兵士達から我が剣を抜き取った。
暗い荒野の真ん中に、真っ赤な、屍で出来た歪な直線が引かれた。
びくびくと痙攣する死体を地に払い、踏み付け、血刀をゆらゆらとぶら下げた黒い兵士が城を目指して歩んで来る。
「………惨いことしやがる」
胸糞悪い。
長い三つ編みを背中に押し退け、オーウェンは剣を抜いた。
「……また……城の前は死者で溢れるんだな…」
その光景を、何度見てきたか。
終わりは来るのか?
「…先発隊、全滅……総団長………」
「……まだだ………まだ……機会を狙え」
リストはこくりと頷いた。
「―――トゥラ………」
「―――遊んでこい」
トウェインは笑っていた。
嬉しくて嬉しくて…堪らない。
トゥラは弾かれた様に地を蹴り、暗い舞台へ躍り出た。
獣と違わぬ双眸は冷たく光る。
闇を絡み付かせながら、一斉に串刺しになっている兵士達から我が剣を抜き取った。
暗い荒野の真ん中に、真っ赤な、屍で出来た歪な直線が引かれた。
びくびくと痙攣する死体を地に払い、踏み付け、血刀をゆらゆらとぶら下げた黒い兵士が城を目指して歩んで来る。
「………惨いことしやがる」
胸糞悪い。
長い三つ編みを背中に押し退け、オーウェンは剣を抜いた。
「……また……城の前は死者で溢れるんだな…」
その光景を、何度見てきたか。
終わりは来るのか?
「…先発隊、全滅……総団長………」
「……まだだ………まだ……機会を狙え」
リストはこくりと頷いた。
「―――トゥラ………」
「―――遊んでこい」
トウェインは笑っていた。
嬉しくて嬉しくて…堪らない。
トゥラは弾かれた様に地を蹴り、暗い舞台へ躍り出た。

