まだまだ終わらない。
城の封印が解かれても、何も変わらない。
………誰かが止めるしかないのだ。
その誰かが…。
…………彼女なのかもしれない。
「………さぁて…………」
震える両足を酷使してしっかりと立ち、槍の刃先を下ろした。
………頑張れよ、お姫様。
何がどうなろうと、歩かなけりゃならない。
お前が立ち止まってちゃ……何も変わらないんだよ。
今なら思っても良い。あながち、間違って無いと思うぜ。
………この夜だけ、世界はお前を中心に、回っている。
違いねぇよ。
違いねえ。
ジスカは、滴る血など気にせず、視界の至る所で蠢く影に、槍を構えた。
その表情は、実に楽しそうで。
………まるで子供の様だった。
「―――俺はまだ……………死なねぇぜ…………」

