亡國の孤城 ~フェンネル・六年戦争~

広大な、何も無い荒野。




―――輝く孤城の城下で、剣を光らせて横一列に佇む、白い勢力。

―――丘の上にある深い森の入口で、獣の様に瞳をぎらつかせる、闇を纏う黒い勢力。









目に見えぬ火花が、ぢりぢりと………ぢりぢりと……






………ぢりぢりと……






……………。























弧を描く赤い太陽が。









錬獄に背を向け。












―――眠りについた。

















―――トウェインは……




…………嗤った。