他部隊隊長(特にトウェイン)にこの緩い部隊の現状を知られでもしたら………死ぬしかない。殺られる前に。
「……よーしお前ら、明日は張り切って斬りこめよ―。後衛は後衛なりに、魅せる所がある!」
冗談ばかり言う上司に、部下達はケラケラと笑い続ける。
「……いつ死ぬかなんて、分かんねーもんだ。明日明日と思ってても、気がついたら息もしてるし腹は空いてる。……兵士の俺らはいつも…爆弾抱えてんだ。……やりたい事は今の内に全部やっとけ~」
おぉ―!、と明るい返事が返って来る。
「……どっか近くの村に馴染みの女でもいたら、今夜中に振ってきな~………あ、朝帰りは認めねえからな?」
おぉ―!、と再びいい返事が帰って来る。一部はブーイングの嵐だ。
「アレスの使者に入ってからは、女に会う機会なんて滅多に無いじゃないですか~。……隊長にはいい人がいるんですか?」
「隊長に―?……女の方は可哀相なこった~」
話はジスカのことに移り、部下達ははやし立てた。
ジスカは一緒になって笑い出す。
一口酒を含み、息を吐きながら小さく呟いた。
「――…たくっ………やるせねぇぜ…」
「……よーしお前ら、明日は張り切って斬りこめよ―。後衛は後衛なりに、魅せる所がある!」
冗談ばかり言う上司に、部下達はケラケラと笑い続ける。
「……いつ死ぬかなんて、分かんねーもんだ。明日明日と思ってても、気がついたら息もしてるし腹は空いてる。……兵士の俺らはいつも…爆弾抱えてんだ。……やりたい事は今の内に全部やっとけ~」
おぉ―!、と明るい返事が返って来る。
「……どっか近くの村に馴染みの女でもいたら、今夜中に振ってきな~………あ、朝帰りは認めねえからな?」
おぉ―!、と再びいい返事が帰って来る。一部はブーイングの嵐だ。
「アレスの使者に入ってからは、女に会う機会なんて滅多に無いじゃないですか~。……隊長にはいい人がいるんですか?」
「隊長に―?……女の方は可哀相なこった~」
話はジスカのことに移り、部下達ははやし立てた。
ジスカは一緒になって笑い出す。
一口酒を含み、息を吐きながら小さく呟いた。
「――…たくっ………やるせねぇぜ…」

