「・・・ん」


頭が、ふわふわする。


もこもこしたものが私の頭の下に置かれているようだ。


手を自分の頭にもっていくと、枕がしいてあった。


しかも、毛布までかけられている。


・・・なんで?


私はボーッと考えていたが、ライブの途中だった事を思い出し飛び上がった。


「っ!?」


飛び上がったと同時に、目の前に男子の顔が映った。


男子と呼ぶにふさわしい、大きな奥二重の目をした黒髪少年。