「瑞希、大丈夫?ず~っと歌い続けて・・・」


奏は私に優しく問いかけた。


目の前のものがぐにゃぐにゃして見える。


なんでだろう?


「・・・大丈夫」


・・・といいながらも頭がズキズキする。


鉄パイプで叩かれたように、足元がぐらつく。


机に手を置き、下をうつむいた。


ダメだ・・・ここで倒れちゃ・・・ダメ・・・・


あたしはついにノックアウトし、後ろ向きに倒れた。