まぁいいやと思って俺は話を繋げる。


「あ~、でもみんな驚いてた。瑞希が倒れて大変だったし」


本当のことを言っただけだが、槙本は呆れた顔をしてため息をつく。


何が悪かったのかと思って首を傾げると、槙本はバッと顔を上げた。


「なんで私の名前・・・」


「クラスメイトじゃん。名前で呼ばれるの、嫌?」


「・・・別に」


あれ・・・いけなかったかなぁ?


でも俺は嬉しくて、つい先走って、


「じゃあ俺の事、龍って呼んで!」


なんて言ってしまった。