「あっだめ!まだ熱が・・・」


なぜか解らないが、ひきとめたくて必死に叫んでしまった。


槙本は今まで見たことない位焦っていて、目をぱちっと開けている。


槙本は俺の顔をじーっと見たら、はぁとため息をついた。


「・・・黒崎か」


槙本はそっけなく俺の名前を呟く。


「看病してあげてるのに・・・」


俺は心でつぶやいた・・・つもりだが、表に出たのか槙本は何かぶつぶつと文句を言っていた。