奏は俺と瑞希を交互に見ると、ニヤリと笑った。 「その子、すっごいかわいいからぁ♪惚れちゃやーよ☆あたしの彼女に手出したら許さないからぁああぁあ!!!!」 奏はそう叫ぶと舞台に出て行ってしまった。 お前、女だろ。 ツッコみたいけどツッコめない悲壮感が俺を襲った。 恐る恐る槙本の顔を見てみる。 たしかに、かわいいかも・・・かわいいってより、ミステリアス美人? 俺はそんなことを考えながらもゆっくり起こさないように槙本をマットの上に置き、舞台に使う毛布を掛けた。