だけど、それって…


多田先輩は、やっぱり
あたしのこと…見てくれてないんだ。


こうやって、紹介までしちゃうんだもん。
少しも、あたしに気がないってことだよね…


もう、嫌……


この人と付き合えば、
あたしは辛くなくなる?


もう、
多田先輩に好きになってもらえないなら…
どうなってもいい…


多田先輩と幸せになりたかったんだけどな…


叶うことは、ないんだよね一。


「よ…吉沢さん?!」


佐川先輩の驚いた声で
あたしは泣いてることに気付いた。