「未己(みこ)〜!起きなさ〜い」

「う…ん…」

バサッ

「おはよう。」

「うん」

今起きてきた女の子がこの小説の主人公である。

飯沼 未己 (いいぬま みこ)

スポーツが大好きで、なんでもできる。
なにやらファンクラブもあるらしい。

「今日はおしゃれして入学式に行くね♪」
「別にいいよ。中学生になるだけだし」

今日は中学校の入学式。

未己は、全然楽しみでもなんでもなかった。

なぜならいつも学校に行くとファンクラブのこに囲まれて、朝からストレスがたまるからだ。

「なんでよ〜」

「てかさ〜なに部に入ろうかな〜」

「あら?まだ決めてなかったの?」

「まぁね〜入んなくてもいいんだけど…」
「そんないい運動神経なんだから〜はいりなさいよ〜」

「うん…考えとくわ。じゃ先行ってるね。」

「はいはい。いってらっしゃい♪」

いつもは曲がってた道を曲がらずにまっすぐ行き…そこから少し行ったところを曲がり駄菓子屋の前を通ると学校だ。

「未己おはよ〜♪」

話しかけてくれたのは

北川 麻佳 (きたがわ まか)

可愛くてめちゃくちゃモテる!!
未己の幼なじみ♪

「麻佳!おはよ♪」

「クラスみた?」

「ううん。まだみてない。」

「うちと未己一緒だったよ♪」

「ホントに!?やったね♪」

「でもでも…友君とはなれちゃった…」

「あらら…」

友君(ゆう)とは麻佳の好きなこだ。
さわやかイケメンと言ったところだろう。

「あっ!麻佳はなに部にはいるか決めた?」
「うん♪吹奏楽にはいろうと思ってるよ!未己は?」

「うんとね〜考えてたのがバスケかな。」
「おぉ!はいりなよ♪」

「うんまぁ考えとく。」

(新入生の皆さん。式がはじまりますので体育館にお集まり下さい。)

「行こうか。」

「うん♪」

こうして私の中学校生活の幕開けとなった。