「えっ」

驚いたように顔を上げる雪娘。

「わ、私はそんなつもりでは…小岩井さんの命の恩人なんて恩を着せるつもりではっ…ただ、あのっ、危ない事はしてほしくなくてっ、小岩井さんがまた大怪我をするんじゃないかって気が気でなくてっ…だからっ、そのっ…」

しどろもどろになる雪娘。

小岩井はただ、無言のまま見つめるばかり。








(そんな貴女だから…守りたいのです…)