外が何やら騒がしくなってきた。

「あっれぇ?アリスカちんいないのかなぁ?」

『出かけてるんでしょうか?』

「居留守じゃねぇの?」

「いるな、電気のメーターが動いている」

借金取りのような連中だ。

そのまま諦めて帰ってくれればいいのだが…。

しかしこの程度で退いてくれるほど、龍太郎一味は良心的ではない。

何しろ『龍太郎一味』という言葉は『海賊』と同義語なのだから。

たかぺディアにも載っています。

「丹下、ちょっとそこに立て」

「あん?」

「もう少し右、もう少し後ろ。うむ、そこ、そこが理想的だ」

龍太郎と龍娘の声。

ややあって。

「はぁっっっっ!」