まぁ夢見がちで勘違いまっしぐらの龍太郎は放っておく。

どうせ言ったってわかりゃしないし。

「そんな事より今回の議題はこちら!」

白衣、伊達眼鏡姿の雛菊が、キュキュッとホワイトボードに議題を書き込む。

『祝!アリスカちんの部屋にホワイトボード設置!』

初めてアリスカの要求が聞き入れられた瞬間である。

「よかったですねぇ、アリスカ先輩!」

『これで壁に画鋲の穴開けられなくて済みますねぇ』

七星と小夜が祝福してくれるが。

(なんか根本的に喜ぶ所じゃない気がするのは何でだろう…)

首を傾げるアリスカ。