「しょうがないなぁ」

遊里はぎゅっと鴉天狗の手を握る。

「な、お、コラ、お前っ…」

柄にもなく鴉天狗、頭頂部まで赤面。

「最初は手を繋いだりするだけだよ?清いお付き合いじゃなきゃ駄目だかんね?」

そう言って太陽みたいな笑みを浮かべる遊里は、鴉天狗がよくよくよぉぉぉく見ると、そんなに悪くない…まぁ可愛い部類の顔立ちだった。