ガリガリと音を立てて椅子を引き、自分の席に座る鴉天狗。

チラリと遊里の方を見る。

「…………」

おいおい、ガン見だよ。

頭頂部に嫌な汗をかいてしまう鴉天狗。

せっかく朝からスカルプケアしてきたのに、これでは台無しだ。

そうこうしていると。

「ねねね、河童君」

トテテテッと歩み寄ってくる遊里。

「河童違う!」

すかさずツッコむ鴉天狗。

当然遊里はスルーだ。

「私と長生きしたいんだってぇ???」

「うぼはぁぁぁぁあぁあぁあぁっ!」

鴉天狗、盛大に吐血。