真面目な七星だが、龍太郎一味に若干は感化されたのか。

下校途中に寄り道するという、可愛らしい悪さも覚えた。

最初の頃は咎められはしないかと随分ドキドキしたものだが、この程度の事ならば生徒指導も見逃してくれるだろう。

席についてメニューを眺め、何か冷たい飲み物でも頼もうかと考えていた時だった。

「!」

七星以外誰もいなかった、喫茶店のドアが鈴の音を鳴らして開く。

店内に入ってきたのは。

「あっ!」

和装姿、まさかの侍教師!