結果は刺し違えるのが限界だった。

ようやく人外を仕留め、己も命に関わる深手を負わされ。

振り向くと、村は大きな火の手に包まれていた。

蠢くのは、舐めるような赤い炎と、黒々とした煙。

そして、愛猫のみ…。

(やはり自分は…穢れ子だったのですね…)

結局村も一族も守れなかった。

結果として一族を滅ぼしてしまった。

自分は災いと不幸をもたらす穢れ子…。