「で、でも…」

あまりにもハードワーク。

せめて僅かな休息だけでも。

言いかける拓斗に。

「い、いいんだ…拓斗…」

ヨロヨロと龍太郎は立ち上がる。

「修行つけてくれって言い出したのは俺、喧嘩売ったのも俺だ…ここで泣き入れる訳にゃあいかねぇかんな…」

木の幹を前に、再び構えを取る龍太郎。

「この木についている葉っぱを全部散らしたら…いいんだよな…?」