ぷるんっ。

七星がけしらかん乳を震わせる。

「悪寒がします…」

『どうしたの?七星ちゃん』

小夜が七星の顔を見る。

ある休日。

龍太郎一味の四人娘は、遊びに行った帰りにブラッディアザミのお父様が営む喫茶店でお茶を楽しんでいた。

“純真純然チョコレエト”がごく静かにBGMとして流れる店内。

マスターが無言のまま、グラスを磨いている。