「という訳でPさん、納得して頂けたでしょうか?恐らく男性剣客の中でも和装派の人達は褌を愛用していると思われます。逆に女性は現代の下着に沿っているのではないかと…」

アリスカが締め括った所で。

「わ!もう10時半だよ!」

雛菊が喫茶店の時計を見て声を上げる。

今年も残す所あと僅か。

うかうかしていると新年を迎えてしまう。

「こうしてられないよ!」

注文したカフェオレも飲まないうちに、三人は慌てて席を立つ。

「ごめんなさいマスターさん、また改めて来ます!」

アリスカが。

『うるさくしちゃってすみませんでした!』

小夜が。

「また美味しいケーキとお茶、頂きに来るね!」

雛菊が。

ドタドタと会計を済ませて店を出て行く。