任務の翌朝。

「あ、おはようございます、アリスカさん」

天神学園寮を出て少しした所で、アリスカは眼鏡男子と遭遇する。

何の事はない、いつもの通学の光景だ。

が、一方的にバツが悪いアリスカ。

何となく目を合わせられず、視線が明後日の方向を彷徨う。

訝しがるのは眼鏡男子の方だ。

「…どうかしましたか?アリスカさん」

「えっ、ううん?何でもないよっ?」

「何だか、落ち着きなくありません?」

「そ、そんな事ないってばっ」

「でも、何かソワソワしてますけど」

「…………あっ……あのさっ」

アリスカは。