「そんな龍娘先生が、何で元気ないんですか?」

ホットミルクセーキを口にする七星。

『七星ちゃんのクラスに、お笑い幽霊君いるでしょ?銀髪で関西弁の』

ホットカフェオレを飲みながら小夜が説明する。

『彼と龍娘先生は、恋人未満な関係だったの。何でもお笑い幽霊君の方から告白したみたいで』

「えっ!生徒と教師で恋仲になったんですかっ?」

目を丸くする七星。

死神と雪ん子、かぐや弟と方向音痴姉なんてカップルも存在する天神学園だ。

この程度で驚いている七星はまだまだ理解が浅い。

「でも、同じクラスだからわかると思うけど、お笑い幽霊は気が多くてねぇ…」

ほぅ…と小さく溜息をつきながらロイヤルミルクティーを口にするアリスカ。

「で…この間、遂に龍娘先生はお笑い幽霊にふられちゃったの」