「最近元気ないよねぇ、龍娘先生」

『不機嫌なマイハニー』がごく静かに流れる、天神学園近くの喫茶店。

雛菊、小夜、アリスカ、そして新入りの七星は、四人でお茶しながらそんな会話を交わす。

「龍娘先生って、普段はあんな感じじゃないんですか?」

「そか、七星ちんは知らないんだね」

雛菊がココアフロートをクルクルとストローでかき混ぜる。

「龍娘先生は弟の龍太郎のお師匠さんでさぁ、武闘派教師陣っていう天神学園名物教師軍団の一人なの。中国武術なら何でもござれで、普段は不良生徒達でさえ震え上がって凍り付いて失禁しちゃうほどのオッカナイ先生なんだよ」

まぁ、多分に脚色は入っているが。