「あのさあ」

いつものように集まってきた龍太郎一味に対し、アリスカは静かに切り出す。

「たまには龍太郎や雛菊ちゃんの部屋を使おうって発想はないの?」

「要求は却下します」

久し振りの雛菊決め台詞。

「何で私の要求はいっつも却下な訳っ?」

アリスカ、プンむくれ。

「だってさぁ…」

雛菊は苦笑いする。

「私の部屋は秋帆君との愛の巣だもん♪龍太郎一味が入ってくるのなんて、やぁだ」

「自分が嫌な事は他人にやっちゃ駄目って習わなかったっ?」

アリスカの激怒も、虚しく空回り。