「ま」

窓際でクルリと背を向け、月は生徒会室、その愛用の椅子へと戻る。

「頑張るといいですよ…どうせ長続きしないんでしょうから」

「ケッ、言ってろ」

龍太郎も背を向け、太極拳を再開する。

お互いに、その表情には『希望』を湛えた笑みを浮かべながら。