「そういえば…」

ズズッ…と。

静かにお茶を啜りながら小岩井が呟く。

「先日校内で清掃をしていたら、突然彼に謝罪をされました…『窓を破ってすみませんでした』と…とても礼儀正しい好青年でした…ですがその心の内にやや黒いものを感じましたので…窓は防弾に替えておきましたが…」

さりげなく黒い小岩井である。