まぁどのみち、喋らないのでは朴念仁龍太郎には伝わらない。

「ま、まぁまぁ…」

アリスカが密かに小夜の肩を叩いた。

「チャンスはこの先幾らでもあるから、気長に頑張りなよ?」

『はぅうぅ…はい…』

ショボンとなる小夜。

それを他所に。

「丹下!お前は女心の機微というものを読めるようになれ!」

「そうだよ!その鈍さを何とかしないと、一生お嫁さん来ないよっ?」

龍太郎は女心の欠片もない龍娘と雛菊に駄目出しされていた…。