「ひっ!ひぃぃいぃぃいぃっ!」

恐れをなしたように走り去っていく人外。

…校庭に、中庭に、屋上に、血塗れになって横たわる、違う世界では『仲間』になっていたかもしれない連中を見ながら。

「はは…ははははははは…」

俺は乾いた笑いを上げた。

…これで満足出来る筈だったのにな。

そう呟き、隻眼に雨の雫とは別の水を滴らせながら…。