出ない。

出ない。

出ない。

「……」

文化祭、クラスの出し物のメイド喫茶の休憩時間。

七星は屋上に上がって電話するものの、繋がる事はなかった。

…副担任の箱が学園を休み始めてしばらくが経つ。

別に休むのはいいのだ。

体調が悪くなる事もあろう、急な用事ができる事もあろう。

しかし、何の連絡もなくとは…。

生真面目な七星は、それが許せない。

いや、少し違うか…七星はそれが心配なのだった。