「ちなみに」

雛菊がアリスカに問いかける。

「アリスカちん、ぬいぐるみに名前付けてた?」

「えっ?」

目を丸くするアリスカ。

「……」

「あー!その反応はつけてたねっ?」

微妙な違和感に気付いた遊里が、アリスカに飛び掛かる!

「吐け~っ!龍太郎一味の拷問に耐え抜いた奴はおらんぞぉっ!」

「ちょっ、遊里ちゃんっ!痛い痛いっ!」

口端を摘んで左右から引っ張る遊里に、涙目になるアリスカ。

『ゆ、遊里ちゃん!』

「無茶すんな小猿!」

小夜と龍太郎が慌てて止める。