「今年は干支何だっけ?」

『辰年ですよ、雛菊さん』

「お!龍太郎にピッタリじゃん!CGとかで背景作れるんだって!」

キャッキャ言いながら書類を書き込む雛菊。

「ねぇ小夜ちん、衣装どう思う?」

『え、凄い!こんなカッコいいの貸してくれるんですかっ?』

小夜が目を丸くする。

「げっ、勘弁してくれよ、そんな派手なの!」

『いいじゃない、赤は龍太郎君のイメージに合うよ?』

「それに龍っていったらやっぱり火を吐くから赤じゃない?ゴォォォッ!ってさ」

雛菊が衣装の項目に印をつける。