無理矢理龍太郎を引っ張り込んだ二人。

「おめぇら知らねぇのか?写真撮ると魂を吸い取られてだな…」

『いつの時代の人なのっ!』

ツッコむ小夜。

「そんな事言うけど、龍太郎は写真撮られるのが恥ずかしいだけなんだよ?こないだ実家帰った時にも、家族で写真撮ろうって言ったのに龍太郎逃げるんだもん」

撮影前の書類に、オプションメニューをあれこれ書き込む雛菊。

「龍太郎、和装がいい?洋装がいい?貸衣装あるよ?」

「和装って紋付袴か?間抜けじゃねぇか!七五三じゃあるまいしよぉ」

今も逃げようとジタバタする龍太郎を、小夜が押さえつける。

しがみ付ける口実が出来て、小夜ちょっと幸せ。