必死で走った。 距離で言うと、100mぐらいは走っただろうか。 尚輝の手が秘美の服に入り込んだところで走ってる勢いで、 思いっきり尚輝にぶつかってやった。 本当は尚輝を1発殴ってやりたかったが、 秘美が見ている手前、暴力は控えた。 尚輝と少し言い合いをして睨んだら尚輝は帰っていって、 秘美を抱き締めた。 ────…そして今に至る。