「秘美を泣かすな。…お前、秘美のなに?」 「……なにって…」 少し動揺するなおくんに追い討ちをかけるように 「お前に秘美を泣かす権利はねぇ」 そういい178cmあるなおくんよりも高い、 182cmの高さからこれでもかってぐらい睨む。 チッ、って舌打ちをならしてなおくんはどこかへ行った。 「…秘美?もう大丈夫だからな」 また優しく抱き締めてくれる。 その温もりに安心し、子供みたいに声を出して泣いた──…