……なんで、なんでいるの?




ゆうちゃんはそんな私に、にこっと微笑み、
私の頬に流れている涙を掬い、

「大丈夫だ」

って優しく頬にキスをして私から離れた。




ゆうちゃんに突き飛ばされたなおくんは
「──…いってぇ」とゆっくり立ち上がり、
ゆうちゃんを見て目を見開く。




「…は…なんで裕之さん?」


「こっちの台詞。ここ、俺の地元だし」


「……てかなんで邪魔するんすか」

キスしてたでしょ、俺ら

って私に近づこうとするなおくんに、とても低い声で──…