結局俺は秘美と一言も交わせないまま、 合コンは終わってしまった。 少し納得のいかなかった俺は誰にもばれないよう こっそりと秘美にアドレスを聞くことにした。 最年少だった秘美は、気を使ってか最後までテーブルに残っていた。 「…なぁ、アドレス聞いていいか?」 他の人にも聞かれていた秘美はちょうど携帯をいじっているところだった。