「…?」 誰かに見られてた気がして振り返る。 「……気のせいか」 「ゆうちゃん、どしたの~?」 「や、なんでもねぇ」 気のせい、だといいけどな。 「……まだ両親、帰ってこねぇの?」 「え?まだおばあちゃんの家だよ」 まじかよ 秘美の両親はもう帰ってるって思ってたから 緊張してしかも着替えにも帰らねぇでスーツできたのに 「はぁ~…」 肩の力が抜けそのままソファに座り込む。