……秘美が椿と楽しそうに話ているのが見えた。


しかも泊まりがどうとか話してたし…


もしかしてもう付き合った…とか?

じゃあ俺の入る隙ねぇし。


けど諦めるとか無理だしな

とりあえず気持ちだけ伝えるかー



見えなくなるまで椿を見送る秘美に落ち込みながら
秘美が家に入るのを見届けて秘美の家に近づく。





ピンポーン


インターホンを鳴らす


『はい?』


「あー…俺、裕之」



バタバタバタ、と家の中で誰かが走る音がした。


秘美だったら、なんか転けそう(笑)

──どんっ




え……


がちゃ

「こ、こんばんわ~」