慌てて電話にでる。


「もしもし」


『あ、秘美~?』


「美紀ちゃんっ!どうしたの?」


『迅から聞いた、裕之くんから秘美に伝言』


………伝言?

「え、なんで美紀ちゃんから?」


『実習先の生徒だからじゃない?まぁ、連絡とってるんだから一緒だよね』


あははって笑う美紀ちゃん。

……確かに(苦笑)


「…まぁね。言えてる」


『…で、伝言なんだけど。“今日仕事帰り9時ぐらいに家いくから”だって』


「……なんでだろう?」


『…さぁ?』


美紀ちゃんの声が怪しい


「美紀ちゃん怪しいから」


『あ、バレた?まぁ今日わかることだし私からは言わなーい♪』


……美紀ちゃん楽しそう(笑)

「まぁ、そうだけどね」


『じゃ、私伝えたからね~』


「うん、ありがと」



電話を切った。