「ほのか、風呂出来たか?夕飯食うぞー。」


真人が風呂場に向かって声をかけるとほのかはまたパタパタとダイニングに走ってきた。


「お風呂入れました。」


「おう、サンキュ。さ、飯食うぞ。」


「はい!いただきます。」


テーブルにはビーフシチューとサラダが並んでいて、それを見たほのかは目をキラキラさせた。


「美味しそう。」


「ああ。熱いうちに食べろよ。」


「はーい!」


ほのかは嬉しそうにビーフシチューを口に運んだ。一口食べるとほのかはにっこりと笑って、それを見た真人は口元を緩めた。


初めこそほのかは真人を警戒していたものの、少し一緒に暮らしてみると真人が自分に害を与えないことがわかったのか、だんだんと心を許すようになり、少しずつ笑顔も見せてくれるようになってきた。