「オレ、ネットアイドルしてるんだ!」

瀬那のその言葉にどれだけ驚いたことだろうか。

私は瀬那に説明するよう要求した。

「オレ、3か月くらい前からネットアイドルはじめてさ、親にも内緒にしてるんだ。っていうか言えねぇよ・・・」


えぇ、そりゃあ言えないでしょうとも!とツッコミそうになる私。

「っていうか、ネットアイドルなんて女装しなくてもできるでしょーが!」

「そんなことできねぇよ!」

と瀬那。

「なんでよ?」


「そんなの・・・俺の魅力が全国に知れ渡ってしまうからだろ!?」

あきれた。そうだ、瀬那はナルシストだったのだ。

「オレ、これからもネットアイドル続けたい!!だから・・・」

といい土下座をする瀬那。

「なっなによ!?」
と私。

「このことは誰にも言わないでください!!」

そういう瀬那。

「・・・誰にも言わないわよ・・・でもそんなこと認めたわけじゃないからね!!」

そういい、部屋を出て行こうとする私。

「っ待てよ!!」

といい出て行こうとする私を瀬那は引き止める。


「頼む!認めてくれよ!」


「認めてほしかったら私が認めざるを得ないようなことでも考えることね!!」

そういい私は瀬那の手を振り払い部屋を出て行った。




                           ~つづく~