教室に入ると、
すでにほとんどの人がそろっていた。
ガラッ
『みんな席に着けー!
2年3組担任の古原大翔(コハラ ヒロト)よろしくー』
古原先生は若くてノリもいい。
だから生徒には人気がある方だと思う。
ーガラッ
『遅れてすいません』
『廣瀬~始業式早々遅刻か!まったく。』
先生は苦笑いで言った。
廣瀬? こんな人うちの高校にいた?
すごくかっこいい・・・
容姿端麗とはまさにこの事だと思った。
『ーだけど』
『おい』
『ほぇ!?』
見とれてて話しかけられてた事に
気付かなかった。
『だからそこ俺の席』
『へ!?あっ...』
黒板に目を向けると確かに
私が座っている席には
廣瀬 日向 そう書いてあった。
ーこれが私と日向の出会いー
