「授業中もずっと寝てたでしょ。ホントに大丈夫?」
「大丈夫だって!ほらっ、紫穂ちゃん部活でしょ?早く行かないと遅れるよ」

納得いかないような顔をしながらも、しぶしぶ部活に行こうとする。

「んじゃあ、気をつけて帰りなよ」
「うん、ありがとうっ」

部活に行くのを見届けると、机に顔を突っ伏す。

心配かけちゃいけないと思って、なるべく元気に振る舞ってたけど。

「しんどい…」

頭痛いし、なんかボーッとする。

しばらくこうしていたいけど、黎くんが待っているから、いつまでも、こうしているわけにもいかない。