部屋に入って、普通に座ろうとしたら、すごい勢いで寝ろと言われた。

ベットに潜ると、桃宮が喋りだす。

「あの…ごめんね。いきなり…」
「や、別にいいけど。…学校は?」

たしかに驚いたけど、困るようなことはなにもない。

そんなことより、なんで家に来たかだ。

「早退した」
「…、なんで」

具合が悪いって感じじゃないから、たぶん俺の見舞いだろう。

「だってっ!結城くんの風邪、絶対あたしのがうつったんだよ!」

たしかにそれもあるかもしんねぇけど。

「そうとは限んねぇだろ」
「絶対そうだもん!!」

頑固、だな…。