☆薫SIDE☆

ピンポーン

家に鳴り響く。

インターホンの音で目が覚めた。
誰だ?こんな時間に…。

まだ午前中。
海斗だとしても、こんな時間にはこないだろう。

1階に降りて、受話器をとる。画面をみて、目を見開いた。

「桃宮…」

なんでここに。てか、何やってんだコイツ。

平常心を保って、返事をする。

「はい」
『あ、桃宮ですっ』
「…あぁ」

玄関に行って、鍵を開ける。
少し離れた門のところに、桃宮が立っている。